前回はモノの定位置を決める際に大人と子供の体格の差を意識する重要性を伝えました。
今回は、子供が自分で片付けできる仕組み作りを紹介します。
子供が自分で片付けできる仕組みは、保育園にヒントがあります。
保育園では、多くの未就学児を非常に少ない人数の保育士でみるため、子供が自分で片付けをする事が必須条件となります。
そのため、子供が自分で片付けができるような工夫が随所に見られます。
- 文字ではなく、絵や写真で分かりやすくする
- とにかくいれればOK
- とにかく褒める
文字ではなく、絵や写真で分かりやすくする
大人であれば、箱に字で何を入れるか表記すれば、どこに何をいれればいいか分かります。しかし、子供が文字を読めるようになるのは小学生の頃。
そこで、上記のように、入れるモノの写真を貼り付け、字が読めなくても何をどの箱に入れるか分かるようにします。
生産現場でも、文字を読むのに比べると写真や絵を見るスピードも早く、正確性も高い為、部品棚などに部品コードと一緒にイメージを使う工場もあります。
文字だけの表記では情報量が増えると認知する時間も増えますが、イメージを探す時間は情報量が増えても認知する時間は一瞬で、その時間は0.5秒と言われています。
これは、前注意的変数と言われ、頭で考える前に見つけてしまうと言われています。人間の脳や目にとって、文字は比較的新しくできた存在である為、原始時代から敵を見つけるために鍛えてきた処理にはかなわないようです。
とにかく箱にいれればOKとする
子供には大人のように高度な片付けはできません。
ですので、箱に入れるだけといった片付けで十分なようにしましょう。
ポイントは、遊ぶオモチャが変わる時に、片付けてから次の遊びをするようにすることです。
その代わり、遊ぶ時は豪快にオモチャを出してもOKにします。
ただ、同じ箱に入れるだけなので、1分もせずに自分で片付ける事ができます。
とにかく褒める
そして、自分で片付けができたら、とことん褒めましょう。
大げさに褒めるだけでなく、写真もバシャバシャ撮ってあげましょう。
そして、ここで撮った写真の効果を最大化させる方法があります。
その方法は、また別の機会に。
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