部屋が散らかっている場合、その原因は「買い物」にあるのかもしれません。
部屋を作る全ての要素は最初の「買い物」からスタートします。このInputの「買い物」をコントロールできない限り、理想の部屋を作る事はできないでしょう。
散らかる部屋の人は以下のような基準で買い物をしてしまいます。
- ものが気に入ったから(運命の出会い)
- 買うこと自体が快感
- そのものしか見えていない
- 2度とこのチャンスが来ないかも知れない
- お買い得だから買う(半額とか逃さずにいられない)
一方で、部屋が散らかっていない人のモノを買うときの基準はかなりシビアです。
- モノがどんなに良くても部屋にマッチしないものは買わない
- そのものを使う頻度まで考えて買う
- モノの定位置を決めてから買う
- どんな割引よりも得をするのは「買わない」事
- そもそも、頻繁に買い物に行かない
モノがどんなに良くても部屋にマッチしないものは買わない
まず、シンプルな部屋を維持している人は、モノ単体ではなく、部屋を基準に買い物をします。
買おうとしているモノが、自分の部屋にマッチするのか?
どんなに良いものでも、マッチしないものは買いません。服と同じですね。
そのものを使う頻度まで考えて買う
マッチするとしても、そのものをどの程度の頻度で使うかまで考えます。
どんなにいいモノでも、それを使うのが1年に1度なら、「借りる」という選択肢も生まれてきます。
また、いつかは欲しいけど、実際に頻繁に使うのは5年後であれば、5年後に買えばいいでしょう。
モノの定位置を決めてから買う
使う頻度が多ければ、それなりの場所に置く必要が出てきます。
ちなみにモノは買うときのお金だけでなく、持っているだけでもお金がかかります。
70平米で家賃14万円/月だとすると、たった10cm四方のスペースに240円/年の場所代がかかります。
一見、買う時に安く見えるモノでも、家に置いておくだけでお金が掛かってしまいます。
ちなみにお店が割引する理由も、この置いておくだけでお金が掛かるからです。更には処分にもお金が掛かるので、無くなって欲しい場合はタダでも売ります。
そもそも割引されるモノは、お店もいてほしくないからであり、あなたの家にお金をかけて置いておくだけの価値があるかどうかも疑った方がいいかも知れません。
どんな割引よりも得をするのは「買わない」事
50%引きでも、90%引きでも、モノを買うと、先ほどの通り、家に置いておくだけでお金がかかります。
最も得をするのは「買わない」事です。
お店の人は絶対に褒めてくれませんが、家族で褒め合うといいかも知れませんね。
「今日、〇〇を買おうとしたけど、買わなかったよ!」とか…
そもそも、頻繁に買い物に行かない
必要なものがわかっている家庭では、そもそもそんなに買い物に行くことがありません。
なぜなら、家の居心地が良いからです。
自然と買い物や外食に求めるレベルも高くなり、割りに合わないと感じると自然と回数も減っていきます。
モノを捨てられないストレス
ちなみに、モノを捨てられない人は、ひょっとすると「認知的不協和」に陥っている可能性があります。
認知的不協和とは、自分の頭の中で矛盾が生じている状況です。
こういった状況は非常にストレスになる為、人間は矛盾している二つのどちらかを修正します。
例えば、買っても使っていないモノがあった時、「使わないものを買ってしまった」と言う自分にとって認めたくない事に気付きます。
その時、「使わないものを買ってしまった」ことを受け入れて捨てるのか、
「これはとてもいいもので、いつかたくさん使う時が来る」のかのどちらかを選択する事となります。
この際、問題となるのは、前者の「捨てる」を選択した場合は、捨てるときは非常にストレスですが、その後はそのモノに悩まされる事はありません。また、失敗を受け入れ、より買い物には慎重になるようになるでしょう。
しかし、後者の「いつか使う」を選択し、結局使わない日々が続くと、定期的にそのモノが使われていない事実に、その都度ストレスを感じてしまいます。また、買い物では失敗したことがないと言うことになるので、「買い物」には慎重になる事は期待できないでしょう。
人間、成長するには失敗はつきものです。
しかし、「失敗」を認めない人に成長は期待できないでしょう。
もちろん、お金にもスペースにも余裕があるのであれば、そんな悩みとは無縁かもしれません。
ただ、お金にもスペースにも余裕がないのであれば、「買い物」の重要性について考えた方がいいかも知れません。
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